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失敗力

つぶやき

最近、
「もしかすると、みんな失敗を怖がりすぎているのかな。」
と、思うことがよくあります。大人も子供も。

 

武道やスキーなどでは、まず最初に受け身、転び方を覚えます。
バイクの免許を取る時には、最初にバイクの起こし方を覚えます。
失敗しても、大怪我をせずに済む方法・取り戻す方法を身につけます。

けれど、「成功体験」という言葉が一人歩きしちゃって、成功することばかりが目的になっているのかもしれないし、
スマホで調べると、お料理だってなんだって、「こうすれば成功する」といういろんな情報があふれています。

 

それはそれで大切だし素晴らしいことなのですが、
結果として、失敗することがどんどん怖くなってしまっているのかもしれないな、と思ったりもします。
もしかするとそれって、受け身を知らずに投げ技だけ覚えるようなものじゃないかな、って思います。

 

 

教科書やネットには正解は書いてありますが、失敗したときの取り戻し方はなかなか書いていません。
自分の失敗を自ら人にさらけ出す人も少ないでしょう。

 

テレビのニュースやワイドショーなどでは、毎日のように失敗した人を追い込むような記者会見や特集が組まれています。
しかし、その人が辞職してしまったらそれで責任をとったことになり、
失敗をどうやって取り戻したか、迷惑をかけた人にはどうやって責任をとったか、までは取り上げられません。

 

テレビでしくじり先生、という番組がありますが、あれが番組として成り立つのは、
他人から見ると、その人の失敗や失敗からの取り戻しが見えにくい、ということを表しているのでしょう。

 

なんだか、世の中がどんどんどんどん、失敗を認めない方向に向かってしまわないかな、と、心配しています。
もしかしたら子供の周りにいる大人や学校の先生もそんなのを見てなおさら、失敗が怖くなって、
子供たちに失敗させないようにさせないように、してしまうのかもしれません。
とっても生きにくいだろうなぁ、って思います。

 

 

タイトルに書いた失敗力 なんて言葉は辞書にはありません。造語です。
ネットで探してみると、

 

「失敗を恐れずに、果敢に取り組む力」

だとか

「優秀なリーダーは失敗を繰り返すことによって評価される」

だとか、そういった立派な感じの、力のある言葉が並んでいます。

 

うーん。ちょっと窮屈と言うか、勢いがありすぎるというか。
僕が思う失敗力っていうのは、そこまで立派で大仰なものではなくって、

 

「ま、失敗したら失敗したで、なんとかなるんじゃない?」
「次に同じ失敗を減らせたら、それでいいんじゃない?」

 

くらいのつもりで、何か行動するときに安心して取り組めるような、そんな失敗力です。

 

 

もちろん、いつでもどんな時でも「失敗しても大丈夫!」とは言えません。
例えばお医者さんが手術中に「ごめん、失敗しちゃって死んじゃった。」なんて許されませんし、
出てくる料理が毎回「失敗作」だらけのレストランはあっという間に潰れてしまうでしょう。
たしかに「失敗が絶対に許されない場面」というのも多くあります。

 

けれど、そういった限られた場合を除いては、案外失敗してもなんとでもなります。

 

例えば、マラソン大会で最初から飛ばしてしまって、ゴールする前に力尽きてしまった、だとか、
たまの休みに家族に手料理を作ってあげたら、とんでもない味だった、とか、
そういう失敗は別に誰にも迷惑をかけないし、誰かを傷つけるわけでもないし、

「次からはこういうところに気をつけよう。」ということが分かっただけでも十分価値のあることです。

マラソン大会でいい記録を出せるように頑張ろう、とか、家族に手料理を作って喜んでもらおう、
っていう気持ちの方が、失敗したことの何百倍も大切です。

 

その時には「あーあ。やっちゃったよ。」とちょっぴり凹んだりもしますが、
誰かを傷つけたりすることがなければ、 大した問題ではないことが大半です。

 

 

そんな風に小さな失敗をたくさん繰り返していると、
ここでは失敗できないな、というところと、ここではちょっとくらい失敗しても大丈夫だな、というところと、
見分けることができるようになるはずです。

 

また、失敗した時に、どうやったらその失敗を取り戻せるか、も、身についてきます。
失敗を取り戻す、というのはそのまま、「責任を取る」ということでもあります。

 

人は誰でも、なんでも、最初から上手に成功することなんてありません。
特に何か新しいことを始めようとした時には、必ず失敗が付きまといます。
今までやったことがないのに、最初から成功する、という方が不思議です。
「よくわからないけれどなぜかいつもうまくいくんですよ。」
なんてお医者さんに、手術されるのはごめんです。

 

 

けれど、手術をするお医者さんだって、レストランの料理長だって、
おそらく今になって振り返ってみれば恥ずかしいような失敗をたくさん積んできているはずです。
もちろんその分野のセンスや才能というものもあるかもしれませんが、
それよりも、そんな数多くの失敗から、
「ここでこういうことをすると失敗しやすい。」
「もしここでこういう失敗をしたときのために、こういう準備をしておこう。」
「こういう失敗をした時には、こう対応すれば最悪の事態は防げる。」
という失敗の確率を下げる方法や、そこからの修正方法、さらには責任の取り方を、
素人の何百倍も知っている、それだけの判断力や技術がある、
しかもそれを自分に一番あった方法で日々取り入れているのが、プロだと思います。

 

 

もっと言えば、素人では気付きさえしないようなもっともっと小さな失敗からも、
学びつづけることこそがプロたるゆえんかもしれません。
それはネットで検索しても、どこにも書いてありません。
知恵袋で質問したところで、身につくものでもありません。

 

失敗の反省を続けているからこそ、なぜ成功したのか、と、成功の反省もすることができます。

 

「私、失敗しないので。」という女医さんのドラマの名台詞がありますが、
あの女医さんも、大きな失敗をするうんと手前で、それを修正する能力に自信があるということだと思います。

 

さて。
小学校、中学校、高校、大学、あるいは社会人になってからも当分の間は、
その人の失敗は大人や先輩が責任を取ることになっています。
また、社会人として自分の責任が取れるようになっても、
さらにその上司はその部下がとる責任に対しても、責任を負うという仕組みになっています。

大人や先輩・上司は、その分野のプロ、いわば一人前なわけですから、
若い人が失敗するだろうところや、失敗した場合の修正方法も知っています。
そして、「この人ならここまでのことは任せても大丈夫だろう。」という判断もできます。
仮に失敗しても、自分の責任で取り戻すことができますし、
失敗した人の立場での責任の取り方、も教えることができます。
それを通して若い人が一人前になっていく段階で、同じような力を身につけることができるように教えることが、
大人や先輩の大切な役目でもあります。

それを放棄しちゃって若い人のせいにする人もいるみたいですが、
それでは一人前とは言えないなあ、と思います。

 

僕が大好きな言葉に、
「若気の至り」
という言葉があります。

 

若い時は、色々な知識や経験が少ない分、歳をとってからでは考えられないような失敗をしでかすこともある、
という意味です。本来はあまり良い意味で使われませんが、僕はこの言葉がとても好きです。

 

自慢ではありませんが、僕自身も、若気の至りだらけです。仕事でも遊びでも。
昔のことを話されると、顔が真っ赤になりますし、
手をついて平謝りするしかないようなことも、たくさんしてしまいました。
その時は僕なりに真剣ですから、わざとやった失敗ではないのですが、
迷惑をかけてしまったのは申し訳なかったなぁ、と思います。反省。

 

けれどその頃に僕のお世話をしてくれた当時の大人や先輩方は、そんな僕の失敗をみな、ぜーんぶ、笑って許してくれます。
めっちゃんこ迷惑をかけたのに、です。
「あのときお前はなー!あんなことやこんなことしたんやぞ!大変やったんやぞ!!」
という目が、笑っているのです。
あるいは、僕は失敗だと思っていたけれど、
「いや、あれはあれでよかったよ。」
「やってみて分かったんだったら、それでいいんじゃない?」
「あの発想はおもしろかったよね。失敗したけど、僕には思いつかなかった。」
ということも多くありました。

 

そんな人に見守られてきたからこそ、僕は安心して何か新しいことに取り組むことができました。
そして失敗しても、おおよそのことは、自分でなんとかできるように少しずつなってきました。
また取り返しのつかないような失敗もせずに、なんとかここまでやってきています。
それでも今も、失敗だらけですが、失敗の質、が、少しずつ上がってきたような気がします。当社比。
それは、僕のお世話をしてくれた人たちが、その都度その姿を見せてくれたから、でもあります。
感謝しかありません。

 

もちろん僕自身も、失敗のたびに
「次はこうやってみよう。」「次からはこんなやり方はやめておこう。」
としてきたからでもあります。それを認めてくれていたから、大目に見てくれたのかもしれません。
いずれにせよ、足を向けて寝られない人だらけです。ありがたいことです。

 

僕もそういう大人になりたいな、と思えるようになりました。
そして、そんな風に若い人が安心して失敗できる場所を作りたいな、と思うようになりました。
HI-FIVEのキャッチコピーの「若気よ、至れ。」には
そういった思いを込めています。

 

HI-FIVEを利用してくれる子たちには、たくさん若気の至りをしでかして欲しいな、と思っています。
小・中学生が対象ですから、今のうちに上手に失敗する力を身につけて欲しいと思っています。
そこから、いつか成功にたどり着いた時に、
だれかとHI-FIVE(ハイタッチ)して喜べるような場所にしたいな、と思っています。

 

僕にとって一番残念なことは、
どうせ失敗するくらいなら、やらない方がいいや。」
「こんなことしても失敗するかもしれないから、やめておこう。」
と、せっかくの若さゆえのエネルギーに、自分から水をかけてしまうことです。

 

失敗しなければ、成功した時にそれが成功なのかどうかも分かりません。
正解を見てそれを真似するだけでは、なぜうまくいったのか、すらも分かりませんし、
成功した時の喜びまでなくなってしまいます。責任の取り方もしらないままです。
失敗のない人に、新しいことは絶対に生み出せません。絶対に、です。

 

これからどんどん成長する若い人たちだからこそ、
「とりあえず、まずやってみよう。」
と思えるだけの失敗力を身につけてほしいな、と思います。
そのお手伝いができるなら、HI-FIVEは大喜びです。

 

 

 

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