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はじめての進路選択


高校受験って、大半の子にとっては初めての進路選択です。

自分を振り返ってみても、それで人生が決まってしまうような気がして、
失敗したらどうしようか、という不安と、高校生活への期待とでサンドイッチだった記憶があります。

”受験”となると、どうしても
合格か不合格か、そのための内申点は?偏差値は?自分の成績で進める学校は?
という点に着目しがちです。
それって、大学受験からの流れで、予備校・塾業界に作られてしまった部分が少なからずあるのではないか、と思っています。

もちろん現実問題として、合格点に達しないと、その高校に進学することはできませんから、
受験の要素としては非常に大きいのですが、
「私の成績はこんなものだから。」
「僕の成績でいける一番偏差値の高い学校は…」
「落ちるのは嫌だから受かるところを…」
が幅を利かせすぎてしまっているように思います。

進路選択ってそんなに打算的なものだけでいいのかな、と思います。

 

理想論かもしれませんが、
高校でどんなことが学びたいか、その先に大学や専門学校・就職等々、どんな未来を描くか、
が本当は先だと思うんです。

それは、中学校まで学んできたこと、どんな分野に興味をもったか、何をもっと学びたいか、はもちろん、
自分の得手不得手、影響を受けた大人や先輩、はては、社会のようすや仕組みまで、
ひっくるめて自分や社会と向き合うこれとない機会が、進路選択じゃないかな、と思います。
自分を知るところから、出発するんじゃないかな、と。

その上で必要なデータや目印の一つが”偏差値”だったり、”点数”だったりするわけです。

学習塾の立場でこんなのを言うと怒られそうですが、
高校受験で人生が決まるなんてことはありません。

難しい高校に合格したからいい人生が待っている、とか
妥協した高校選びをしたからといって、その後もうまくいかない、なんてことはないわけです。

受かること、落ちること、がその人の人生なんじゃなくて、
毎日をどう過ごしているか、の方が、その人の人生そのもののはずです。

それにね、いくらだって、方向変換も軌道修正もできます。
新しい考え方もできるようになるし、社会の側がガラッとかわることだってあります。

そもそも、”いい人生”なんて、人それぞれ、その時々で全部ちがうのに、
”偏差値”や”点数”といった共通のモノサシだけで決まってたまるもんか、ってこと。
どれが正解か、なんて、誰にも分からない。

 

大人はそういうことまでひっくるめて分かった上で、”偏差値”や”点数”というデータを合わせて、
設計の中に組み込んでいきますが、
初めて進路選択をする子たちにとっては、まるでそれが全てであるかのように映ってしまうリスクがあります。

進路相談を受ける際には、そういった点に特に注意しています。
まず、自分は何を学びたいのか、どんな高校生活を送りたいのか、その先にどんな将来を描いているのか、だけでなく、
「色々考えたけど、今は何がしたいか、何が自分が得意なのかよく分からない」だって、とても立派な結論だと思います。
最後の最後は「えいや!!」で決めるのも、決して悪くないと思います。それだけ悩んでどちらを選んでも魅力があった、ということ。
自分で選んで、自分で決めて、自分で踏み出した、ということ。

その上で、例えば必要な学力に足りないなら、それに届くためにどうすればいいか、いつまでにどの程度の結果が必要か、
というのの指標に、”偏差値”や”点数”は非常に有効なデータとなります。

それでも、受験直前、入学直前直後には、
「これでホンマによかったんかなぁ。」
「やっぱりあっちがよかったんちゃうかなぁ。」
と、不安げな顔をする子もいます。

でもね、その選択でよかったかどうか、は、そのときではなくて、その後の毎日をどう生きるか、で決まるもの。

もっと言えば、私たち大人だって、毎日がその選択の繰り返しかもしれません。

いつか、そんなことに気づいた時に、最初の大きな進路選択である、高校えらびをした自分自身を、褒めてあげてほしいな、と思っています。

 


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