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では、「障害者」は何もしなくていいのか?努力した人もいるのでは?

いいえ。
社会に参加するというスタートラインに立つために、
障害者は”努力せざるを得ない場合が多い”というのが現状ではないかと思います。
スタートラインに立つ段階で、です。

たとえば、勉強が苦手で、ぜんぜん”努力”しなかったとしても、
とりあえずテストの日に学校に行ける人は、
テストを受けるというスタートラインに立つことはできます。

スタートラインに立ってから、努力するかどうかは本人次第です。

ところが、一人一人、このスタートラインに立つまで、にも、
大きく差があります。

 

仕事の例で考えてみましょう。

健常者の場合も、通勤ルートや手段も仕事選択の上では条件になります。
運転ができる人の場合は、公共交通機関の条件は低いでしょうし、
満員電車がどうしても苦手な人もいるでしょう。

他の条件が良ければ、通勤には目をつぶろう、という人も多くいるでしょう。

これらは、スタートラインに当たり前に立てているからこそ、の、条件であり選択肢です。

そのスタートラインに当たり前に立てない人がいるとしたら、
そこにはなんらかの”障害”があるということ。

もちろん、身体の不自由に限らず、例えば家庭の事情、教育環境など、
さまざまな”障害”が考えられます。
そこを環境や社会の仕組み、テクノロジーで解決できるのなら、
そこまでの努力に使っていたエネルギーは
本来の仕事の部分で発揮する方が、結果的に社会全体にとってプラスになります。

また、どこのスタートラインに立つか、にもよります。

「仕事をする」というスタートラインだとしても、
在宅などでパソコンなどを使った仕事をする場合と、
駅までバスで行き、満員電車で1時間かけて出勤して仕事をする場合とで、
スタートラインは異なります。

コロナ禍で在宅ワークが一般化しましたが、
「やっぱり会社に出勤しないと集中できない。」
という人と、
「家で仕事をする方が結果的にはかどったなぁ。」
という人とにわかれたといいます。

どちらにしても、「仕事をする」のスタートラインに
「会社で仕事をする」
に加えて、
「家で仕事をする」
という新しい選択肢が増えた、ということです。
また、
「通勤が1番の労働だと気づいた。」
という笑えない笑い話も見かけました。

そういった選択肢が増えれば増えるほど、
障害者に限らず、”暮らしやすい人”が増えるはずです。

努力自体は悪いことではありませんが、
減らせる努力は最小限で済む方がいい。
そのエネルギーをほかに回した方が、
みんな”ハッピー”になれますよね。

 

それにね、僕は”努力”という言葉があまり好きではありません。
人から見たら、

「あの人は努力家だね。」
「努力したから成功したんだね。」

と思われたとしても、実はその人はそんなに”努力”を意識していないかもしれません。

例えば好きで取り組んだことは、
やっていること自体が楽しくなっていたり、
自分から「もっと上手になりたい。」と思ったり、
そうしているうちにレベルアップします。

生活の中に組み込まれているものは、
毎日繰り返すうちに、少しずつ効率よくしてみよう、とか、
失敗するたびに、次はこうやってみよう、とか、
そういう小さな変化の積み重ねであることが多いですね。

もちろん、
「よし、いっぱい努力して、腕立て伏せを50回できるようになろう!」
と、自分から”努力”に向かうことも素晴らしいです。
ですが、一つ言えるのは、
「誰かに言われて、仕方なくすること。」
ではありませんよね。

だから障害者に限らず、僕は”努力”という言葉を
極力使わないようにしています。

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